ものごとを開始するにあたっての21世紀の風習?

21世紀にははじめて人に会うとき、自分自身について紹介をすると聞きました。あなたはしないのかって?22世紀にはすべての人間に関する情報はデータベース化されていて、あらためて自分についての説明をする必要はないのです。でも、今は21世紀なのだから、その風習に素直に従うべきでしょう。

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わたしの名前は羊子(ひつじこ)、この名前はくるくるとカールしたわたしの髪の毛に由来するとかしないとか。縁あって22世紀からやってきて、21世紀の東京に住んでいます。

遺伝子美容もないし、女性はどうあるべきとか────例えば、仕事に行くときのメイクアップ、スカートの丈、顔の造作がどうであるとか、ライフスタイルまで────明文化もされないままにその正解を他人が決めていて、何となくそれに従わなくちゃいけない21世紀の女性はたいへん。このことは「女性史」で読んで知ってはいたのですが(もっとも、最近のホットトピックは「人間 / 非人間」*1で、「男性 / 女性」で区別するのはナンセンスであり*2、今となっては活発な学問ではありません)、生活のなかで、毎日あたらしい発見がたくさんあります。

ふだんは、22世紀生まれだということは隠しているけれど、毎日の暮らしについて備忘録がわりに記録をつけてみようと思いました。わたしが、21世紀で生活するあいだだけの一時的なものですが、どうぞお付き合いくださいませ。

 

免責:わたしはわたしの世界線の22世紀からやってきたので、わたしはあなたが選ぶであろう世界線の22世紀、つまり「あなた」の未来について何も答えることができないし、また保証することができない。

*1:ちなみに分娩からうまれたものを人間とすべきという原理派から、感情労働に従事するAIにも人権を認めるべきという進歩派まで幅広いです

*2:さらに言うなら「男性・女性」というたった2つの区別しかないことにあらためて驚きます、不便ではないですか?